戸建て住宅の外側周りを見ていくと、思っている以上に多種多様な部材で構成されています。
その中でも高い位置にある屋根は、最も過酷な環境におかれています。1年中太陽熱や紫外線、雨、風、雪そして温湿度の変化に耐えて、そこに住む私たちが快適に暮らせるように守る役割を担っています。
その為、屋根や軒の出に守られている部分がある外壁と比較しても、屋根はダメージを日頃直接受けていますので、劣化スピードは早くなるという事はご理解頂けると思います。

全ての住宅に当てはまる訳ではありませんが、一般的には、外壁の塗料劣化よりも、屋根の塗料の劣化の方が早く訪れます。
ここで、一つ悩みが生じる事になります。
屋根塗装と外壁塗装は同時に行った方が、足場費用などを考えた際、トータルコストが安くなる事や、塗装期間中は、洗濯物など何かと気を遣うケースが増えます。塗装を一度に行えばこのような事案も1回で済むことになります。

但し、外壁塗装と屋根塗装、付帯塗装を同時に行うかは、人それぞれですので、同時に行わなければいけないという事は決してありません。塗装業者へ見積もりの際、良く相談に乗って貰いどうするかを決めましょう。

屋根の劣化で注意する点として、外壁よりも屋根は一番高い所にありますから、普段の生活では隅々まで見ることはできません。ですから屋根の状況、変化を確認するのが難しいという事です。ですから、気づかぬうちに劣化していたという事も少なくありません。
例として、棟の漆喰の脱落が思った以上に進行していたなどがあります。酷くなれば塗装工事の費用以外に漆喰の補修又は棟の取り直し修理費用が必要になります。
塗装の見積もりを取ってみて初めて分かるというケースは多くあります。
ただこのような補修が必要な場合でも、数社に見積もりを取り、緊急性を要するか確認を取ることをお勧めいたします。

安心できる塗装業者が分からないという場合は、見積もり依頼際、複数業者に相見積もりを依頼し、事前に状況を確認してもらうのもひとつです。
事前の対応方法、見積もりの分かりやすさ、料金など業者によって様々ですので、一番安心できる業者を選択しましょう。
もちろん不安な点は、全て伝えて明確な返答を求めましょう。

住宅の外壁や屋根はメンテナンスが必要であるという事は覚えて頂き、雨漏りなど起こる前にしっかりメンテナンスを行い、長持ちする家を実現させて下さい。