窯業系外壁が反り上がる主な原因は? 千葉市花見川区
窯業系外壁材(サイディング)が反り上がる主な原因は、吸水と乾燥の繰り返しによる含水率の変化です。窯業系サイディングはセメント質と繊維質を主成分としているため、水分を吸収しやすいという性質を持っています。
■反りのメカニズム
窯業系サイディングの反りは、主に以下のプロセスで進行します。
- 防水機能の劣化: 工場出荷時には、サイディングの表面に塗装や防水コーティングが施されています。しかし、紫外線や雨風にさらされるうちに、この塗膜が徐々に劣化し、防水性能が低下します。特に、新築から10〜15年が経過すると、塗り替えの時期が来ることが多いです。
- 吸水と膨張: 防水性能が低下したサイディングは、雨水や湿気を吸収しやすくなります。吸水したサイディングは、体積が膨張します。
- 乾燥と収縮: 天候が回復し、太陽光や風によって外壁表面から乾燥が始まります。このとき、サイディングの表面側だけが急激に乾燥して収縮し、裏面はまだ湿気を帯びて膨張した状態が続きます。
- 反りの発生: 表面と裏面の含水率に差が生じることで、サイディングに不均衡な力が働き、表面が凹み、両端が浮き上がるような形で反り上がります。一度反りが始まると、吸水・乾燥のサイクルが繰り返されることで、さらに反りが進行します。
■その他の原因
上記以外にも、反りの原因となる要因がいくつかあります。
- 施工時の不備:
- 釘留め工法の場合: サイディングの厚みが14mmの製品などで多く見られる釘留め工法では、釘が浮いたり、固定力が不足したりすると反りが起きやすくなります。
- 金具留め工法の場合: 金具が正しく固定されていない、または下地がない部分に施工された場合、サイディングが不安定になり、反りを引き起こすことがあります。
- 通気層の不備(直張り工法): かつて主流だった「直張り工法」は、外壁材と構造体の間に通気層がないため、壁内部に湿気がこもりやすくなります。この湿気がサイディングの裏面から吸水されることで、反りの原因となります。現在の新築住宅では、通気工法が一般的です。
- 凍害: 寒冷地では、サイディングが吸収した水分が凍結し、膨張することで内部からひび割れや反りを引き起こすことがあります。これも防水性の低下が主な原因です。
予防と対策
窯業系サイディングの反りを防ぐためには、定期的な塗装メンテナンスが最も重要です。外壁の塗り替えによって防水性能を回復させることで、サイディングへの吸水を防ぎ、反りの発生を予防できます。また、目地のシーリング材も同時に補修することが不可欠です。
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