住宅の塗り替えと張替えの時期の違いは?
住宅の塗り替えと張り替えの時期は、いくつかの要因によって異なります。
着工前 完成
■塗り替え
- 目的: 主に外壁の美観維持、防水性や耐久性の向上を目的とします。
- 時期の目安: 一般的に、使用する塗料の種類によって耐用年数が異なり、約8~15年が目安とされています。シリコン塗料であれば約10~13年、フッ素塗料であれば約15~20年、無機塗料であれば約15~25年程度が期待できます。
- 判断のポイント:
- 塗膜の劣化(ひび割れ、剥がれ、変色、チョーキング現象など)
- カビや藻の発生
- 新築からの年数や前回の塗り替えからの期間
■張り替え
- 目的: 外壁材そのものが劣化している場合や、デザインを大きく変更したい場合に行われます。
- 時期の目安: 外壁材の種類によって耐用年数が大きく異なります。
- 窯業系サイディング:約20~30年
- 金属系サイディング:約20~30年
- 木質系サイディング:約5~10年(メンテナンス次第で延びる可能性あり)
- 樹脂系サイディング:約20~50年
- モルタル:約30年
- タイル:約30~50年
- ALC:約60年以上
- 判断のポイント:
- 外壁材のひび割れ、剥がれ、反り、変形などがひどい場合
- 雨漏りが発生している場合
- 既存の外壁材の耐用年数を超えている場合
- 断熱性や遮音性を向上させたい場合
■時期の違いまとめ
- 塗り替え: 約10年を目安に、塗膜の状態を見て判断します。比較的短期間でのメンテナンスとなります。
- 張り替え: 外壁材の種類に応じた耐用年数を考慮し、劣化の状況がひどい場合や、機能向上を目的とする場合に行われます。塗り替えよりも長い期間でのメンテナンスとなります。
■どちらを選ぶべきか
外壁の状態や築年数、予算、目的によって最適な選択肢は異なります。一般的には、築30年程度までであれば、定期的な塗り替えでメンテナンスを行うことが多いようです。しかし、外壁材の劣化が進行している場合や、より長期的な視点で見ると、張り替えの方が初期費用対は高くても、長期的にみて費用対効果が期待できる場合もあります。
塗装専門会社ではなく、外装業者に診断してもらい、外壁の状態を正確に把握した上で、最適なメンテナンス方法を選ぶことをお勧めします。
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