外壁材通気層のメカニズムとは? 現場船橋市
外壁材の通気層は、壁内部の湿気を効率的に排出し、建物の耐久性を高めるための構造です。この仕組みは、主に上昇気流を利用して機能します。
■通気層のメカニズム
通気層とは、外壁材と建物の構造体の間にある、数センチメートルの隙間のことです。この隙間を空気が循環することで、壁内にこもる湿気や熱気を排出します。
- 湿気の発生と移動: 室内で発生した水蒸気は、壁を構成する石膏ボードや断熱材を通り抜け、外壁側の透湿防水シートに到達します。透湿防水シートは、水蒸気は通しますが、雨などの水滴は通さない特殊なシートです。
- 空気の取り込み: 基礎部分や土台の下部に設けられた通気口から、外の冷たい空気が通気層内に取り込まれます。
- 上昇気流の発生: 通気層に入った空気は、室内から伝わる熱や太陽光によって温められます。温かい空気は軽いため、通気層内を上昇します。この上昇気流が湿気を効率的に上へと押し上げます。
- 湿気の排出: 上昇した湿気を含んだ空気は、外壁の最上部(軒天や棟部分笠木下換気部材)に設けられた通気口から外部へ排出されます。この連続的な空気の循環によって、壁内部が常に乾燥した状態に保たれます。
この通気層の仕組みにより、壁内部の結露を防ぎ、木材の腐食やカビの発生、断熱材の性能低下といった問題が回避され、建物の寿命を延ばすことができます。これは、日本の高温多湿な気候において、特に重要な役割を果たします。
■ 通気層・小屋裏換気部材メーカー
住宅の壁体内部の通気層や、小屋裏・屋根の換気のための部材を製造しているメーカーです。
1日本住環境株式会社:
・イーヴスベンツ: 軒天換気部材。軒ゼロ住宅にも対応したスリムな製品もあります。
・ルフロ400: 床下や小屋裏を換気するシステム。
・通気スリッター: パラペットやバルコニーなどの通気経路を確保するための部材。
2フクビ化学工業株式会社:
・換気器材(ヤギリ、軒天換気口など): 小屋裏や軒先の換気部材を製造。樹脂製で軽量、耐腐食性に優れています。
・エアサイクル工法: 自然の力を利用した換気システムを提案。
3株式会社ハウゼコ:
・笠木下換気部材「アンタレス」シリーズが有名で、グッドデザイン賞を受賞した製品もあります。換気部材を専門に扱っており、高い技術力を持っています。
4城東テクノ株式会社:
・住宅関連の建材を幅広く手掛けており、笠木換気材も製品ラインナップに含まれています。シーリングレス施工が可能な製品など、施工性を重視した製品を開発しています。
5トーコー(株式会社トーコー):
・棟換気・換気棟: 屋根の頂上部分に設置し、小屋裏の熱気や湿気を効率的に排出する換気部材を専門としています。様々な屋根材や屋根形状に対応した製品をラインナップしています。
以上です。
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