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4.外壁塗装の塗料の基礎知識(油性塗料と水性塗料編)

外壁塗装の塗料の基礎知識をお伝えしてきましたが、今回の第4回でひとまず終了になります。

□油性塗料と水性塗料とは?

外壁塗装や屋根塗装に使われる塗料において、ウレタン、シリコンやフッ素などの種類については、皆様も良く耳にする塗料の種類だと思いますが、同じシリコン塗料でも油性塗料(溶剤、弱溶剤)と水性塗料と種類があります。

以前は、油性塗料の方が耐久性、対候性、防汚性など優れていたと言えますが、現在ではその差は殆ど無くなってきています。
全体的に見てみると若干油性塗料の方が、耐久性や対候性などのテスト結果では良好なケースが多くあります。

それでは、まずは油性塗料と水性塗料の大きな違いから見ていきましょう。

塗料の原料には、主に「顔料」・「樹脂」・「添加剤」といった固体が使われますが、そのままでは外壁や屋根に塗る事が出来ない為に、液体で溶かして塗りやすいように調整する必要があります。この液体(希釈剤)のことを溶剤と呼んでいます。

水性塗料の場合、この希釈液は、清水が使われます。通常の水で薄めて使用します。
油性塗料の場合は「シンナーなどの有機溶剤」が使われます。

簡単に言えば、水性塗料は、希釈液が「水」の為、水性と呼ばれ、油性塗料は、希釈液が「シンナーなど」の為、油性と呼ばれているのです。

最近では環境への影響や、人への影響も十分考えるようになり、水性塗料へのシフトが加速しているという事は確かです。
油性塗料もひと昔前では、通常の溶剤(強溶剤)を使用していましたが、国においてもVOC削減が掲げられている為、現在での油性塗料は、ほとんど弱溶剤を使用しています。

アレルギーをお持ちの方やや小さなお子様がいらっしゃる家庭などの場合では、水性塗料の方がお勧めであると言えます。

水性塗料、油性塗料それぞれにメリット、デメリットがありますが、製品によって対応する下地なども異なりますし、実際に、家を塗装する際は、外壁塗装、屋根塗装の他に付帯部分の塗装もありますので、外壁塗装の専門家に相談した上で決定するのが良いでしょう。

一般的に水性塗料は、臭いが少なく、環境にやさしい。と言えます。
また油性塗料では、機能性が高い。と言えます。

しかしながら、住宅のライフ計画も人それぞれです。きちんと住宅の状態を調査して提案してくれる外壁塗装会社に相談してほしいと思います。

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